安易な「空き家活用」が所有者の後悔を生む!?2025年8月4日読了時間: 3分よくテレビや新聞などで「空き家を活用しました!」と話題となっています。一見良いことをしているように見え、そして話題性がある(メディアは扱い易い)ので注目しがちですが、本当に良いことなのでしょうか!?その判断のポイントはたった1つで、「空き家を活用した」団体や会社がその空き家を取得して自己投資により活用しているならば、とても良い事例です。つまり、その団体や会社が自己の責任において活用しているならとても良いことなのです。ところが、実際に「空き家活用」をサポートする団体や会社は、「空き家所有者」と「空き家を使いたい人」を繋ぐマッチングサポートが多いように感じています。実は、ここに大きな落とし穴があり、しかも、その落とし穴を見過ごされることが多いことが問題なのです。私が相談者対応を行っていて感じていることは、空き家を借りて活用したい人は意外と多い一方、空き家を貸したいと考えている人はほとんどいないということです。つまり、空き家を借りたいニーズ>空き家を貸したいニーズということです。そうなると、自然に空き家活用をサポートする団体等は、空き家を借りたいニーズに合わせ、空き家所有者に交渉する構図が増えてきます。「おたくの空き家を借りたい人がいるので、貸しませんか?」ということです。その時の関係性を見ると、空き家活用サポート団体等は「中立」ではなく、空き家を借りたい人寄りの立場(なんとか空き家を貸してもらいたい)となりますので、空き家所有者にとってのリスクなどの説明はおざなりになるのが人間心理です。むしろ、「空き家にしておいても良いことはありません。このままにしておくよりとりあえず賃貸したらいかがですか?」という説得というか、営業トークに入ることが多いのではないでしょうか。私はいつも、「空き家を活用しました!」というメディア報道を見ると、上記のような説得に乗って貸したりしてはいないだろうか!?と心配になってしまっています。私のところに相談に来られる方の中にも空き家を所有している方が多いですが、ほぼ皆さん、自分から積極的に「貸したい」とは思っておられないことをみると、心配が的中しているように感じています。実際に私が相談に乗るケースは、「どこかの団体からうちの空き家を借りたいという話が来たんだけど、貸すべきだろうか!?」という内容です。(私は不動産所有者をサポートしているので。)その条件を聞いてい見ると、必ず想定通りで、①普通借家契約希望②借りる側でリフォームを行うが、その他の条件は不明瞭、となっています。これでは空き家所有者のリスクが大きすぎます。私が間に入り、空き家所有者にとって不利とならないように条件を設定すると、話を持ってきた団体から「こんなことを言われたのは初めてだ!」と言われる始末です。むしろ、私は驚きます。どれだけ多くの空き家所有者に不利な契約をさせてきたのかと。そもそも、空き家問題の真の解決のためには、空き家利活用マッチングではなく、空き家所有者(相続人含め)それぞれの事情に耳を傾け、所有者と次世代にとって最良の選択肢を丁寧にサポートすることが大切ですが、行政も含め、そこに理解が無いことが最大の課題ですね。空き家所有者の方にお伝えしたいことは、建物を賃貸するということはとてもリスクの大きいことだということです。私は、講座受講者や相談者には「とりあえず賃貸」は絶対避けるべき!と強く伝えています。不動産は、自分(家族・親族含め)で使うか、使わないなら手放すことが基本です。賃貸するなら、借地借家法やその他の建物所有者責任を充分に認識の上、リスクを取って事業として行っていただくことをお勧めしております。軽い気持ちで「とりあえず賃貸」を受け入れてしまうと後悔するのは所有者です。充分に気を付けていただきたいものです。
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