要注意な不動産屋って!?

先日、以前からお付き合いしているご相談者からご連絡がありました。


空き家となったご実家があり、

今後の活用方針を検討中の方です。


ただ、まだ残しておきたいというお嬢さんのご意向と、

生産緑地の敷地と一帯となっていることもあり、今すぐ手放すことは難しい。


今回ご連絡いただいたのは、

突然、不動産屋が訪ねてきて、「査定だけでもしませんか?」と提案され、

強く勧められたのでお願いしてしまったけど、どう思いますか!?

とのことでした。

よくお話を伺ってみると、

「付き合いのある建売業者が30社程度あるので、声をかけてみます。」

と言われたそうです。


ご相談者へは、その不動産屋に連絡しストップをかけていただくようお話しました。


昨日の今日だったため、ストップをかけてもらいましたが、本当に止まっているかどうかはわかりません。



まだ売るつもりがない土地情報を、今のうちから建売業者へ流す。


これがどういうことか。


その不動産屋は、

各建売業者からの提示価格を見せ、「今のうちに売った方が得ですよ!」と

クロージングをかけてくることが狙いだと推測できます。

きっと、しぶしぶでもなんでも、口説き落とす自信があるのでしょう。


わざわざ法務局で空き家の所有者を調べ、直接所有者のところへ交渉しに行く業者ですから、

その手法が得意なのだと思われます。

(私の知り合いの信頼おける不動産屋さんは、そんなことは絶対しません。)


しかし、問題はここからです。


土地所有者が、それでも売却を断った場合、

どうなるか!?


情報が回ってきて、購入価格提示をした建売業者にとっては、

その後、同じ情報が回ってきた場合、

警戒して購入意欲が出ない可能が高くなります。


購入意思を示したとしても、提示価格を下げることも考えられます。


つまり、自社利益だけを考えた不動産屋の軽率な行動が、

結果的に土地所有者の利益を侵害することになり得るわけです。


もちろん、

自社利益を追求することは悪いことではありません。


けして悪気は無いのかもしれません。


それでも、プロである不動産屋なら、そんな結果が出ることは予想できるはず。


分かっていながらも、依頼者を利用して、

依頼者利益を差し置き、自社利益のみを優先することは許されません。


しかしながら、

不動産業界はそんな業者が多いのも現実です。

(不動産屋の営業の仕事は、依頼者の利益を追求することではなく、自社利益を追求することですから。)


よく聞くケースは、


100坪以上の規模の土地売却を不動産屋に依頼した場合、

規模的に購入者は個人ではなく、

業者に限定される場合がある。


その際、本来であれば、

最も高く買ってくれる業者を探すことが不動産屋の仕事のはずが、

実際には、建売の売却も任せてくれる建売業者のみに話をして、

上手く言って、売り主を納得させる。

そうすると不動産屋としては、

最初の売買で両手(両社から手数料)が得られ、

次の建売販売で更に仲介手数料が手に入る。

上手くすれば、その際も両手が入る。


不動産屋としては、1粒で4度美味しいわけです。


でも、最初の売り主は、結果的に安く売ることになっているケースが多い。


つまり、売り物件を利用し、(売り主利益を差し置き)

不動産屋が自社利益だけを追求しているわけです。


ということは日常茶飯事に起きているのです。


皆さんも、

依頼者利益よりも自社利益を優先する業者には、

充分気を付けていただきたいものです。

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