高齢期の住まいの選択肢ってどんなものがある!?
核家族社会の現代、ほとんどの家庭で子世代が巣立ち、
高齢期には親世代だけで暮らすことになるため、
広い戸建て持ち家を持て余していることが多いですね。
また、独り暮らしとなると、
古い戸建てでは段差も多く、家の中ので事故が多発します。
とういうことで、
本来、高齢期にはこれからの暮らし方をどうするのか考えるべきですが、
選択肢にはどのようなものがあるのかについて解説いたします。

1.やっぱり、このまま古い持ち家で住み続ける
この選択をしたい親御さんが多いと思います。
その際、合わせて考えないといけないことは、
①建物の耐震性
②生活の安全性
③生活の介助
④見守り
⑤相続の分割対策
⑥認知症対策
⑦次世代への負担の軽減
など、総合的に親世代と子世代が相談しながら決める必要があります。
2.都心の分譲マンション
この選択をされる親世代も多いと思います。
今よりも利便性良く、バリアフリーのマンションに、
自宅を売却するなどして住み替えする方がいらっしゃいます。
この場合は、
不動産→不動産という選択のため、
やはり子世代が揉めないように、分割対策は必要です。
また、利便性が良いからと住み替えたあと、
実は、普段の買い物に不自由を感じる立地も都心にはありがちなので、
充分注意が必要です。
3.有料老人ホーム
ひとえに老人ホームといっても種類があります。
民間が運営する、「住宅型」や「介護型」など、
公共施設である「特別養護老人ホーム」などです。
また、大前提として、老人ホームは「施設」に定義づけされます。
つまり、自由に暮らす「住宅」ではなく、誰かの手を借りて暮らすため、
ルールの中で生活するものです。
そのため、元気なうちに選択し、入所した人の中には、
他の入所者との違和感をおぼえ、出てきてしまう人もいらっしゃいます。
充分に検討し、選択する必要があります。
4.賃貸住宅
現在、この選択をされる方が増えてきたように感じます。
①サービス付き高齢者向け住宅
②URの高齢者優遇賃貸住宅
③一般の高齢者向け住宅(管理会社運営)
④新たなセーフティネット制度対象賃貸住宅
など、選択肢が増えてきたことも要因だと思います。
今後、賃貸住宅は益々事業性が厳しくなる物件が増えることで、
高齢者向けへの転用を図るオーナーがより一層増加するはずです。
更に選択肢が増えること予想されます。
自宅を売却し、その売却資金を元手に、
ゆったり気軽に暮らせる安全・安心の賃貸住宅へ住み替えるする方です。
この選択をする場合は、将来、健康状態に問題が発生した時のことを想定し、
対策を準備しておく必要があります。
ただし、それさえ準備しておけば、
分割し辛い不動産の分割対策という、最も面倒なことをする必要が無くなりますし、
子世代が厄介な負担を負うことも減ります。
上記のようにいろいろな選択肢があって、
それぞれのメリット・デメリット、考えておきべきリスクがあります。
検討する際は、出来る限り広い視野で、
多くの選択肢の中から、充分検討の上、選んでいただければ、
後悔することが少なくなります。