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相続トラブルは法律で解決できる!?

今でも相続トラブルを抱えた相談者がとても多い現実があります。

しかしながら、既にトラブルとなってしまっていては、私からすると手遅れと認識するしかなく、手の施しようのない状態のため、何もして差し上げられないのです。

私としては、相談者に対し家庭裁判所または法テラスへの相談を勧めることしかできないので、必ずそうしていますが、その後、家庭裁判所等へ相談しても解決できていない家族が多い印象を持っています。

しかも、仮に物理的な遺産分割が実行できたとしても、その兄弟姉妹の仲が戻ることは無く、絶縁となってしまっています。

また、「争族対策には遺言書!」と世間で言われていますが、私は遺言書がきっかけとなった相続トラブルも多数見てきており、遺言書は揉める元という認識さえ持っております。

そう考えたときに、相続トラブルは法律で解決できるのか!?という問いへの回答は「NO!」だと考えているのです。

それは何故かというと、法律は「感情」を考慮しないからです。

少し違うかもしれません。

法律が感情を考慮しないということではなく、法律を取り扱う「人」が感情を考慮しないからが正解なような気がしています。

もちろん、ちゃんと考慮できる人もいるでしょう。

しかしながら、そうでない人が多いがために、結果的に法律では解決しない現実があるのではないかと感じています。

過去、何度も相談者のお話を伺ったり、法律を扱う専門家と直接話をしたりしましたが、どうも法律を扱う専門家の多くが、人の行動や言動の裏に隠れた感情を読み取らないのだなぁと認識せざるを得ない場面が多々ありました。

日常生活でよく聞く話として、飲食店で客側から店員さんに「〇〇はできませんか?」と質問をすると、店員さんが即答で「出来ません!」と回答する。
その結果、客側が激怒する。
この店員さんと同じ対応をする専門家が多いように思います。

今の事例の場合、店員さんは客側の言動の裏に隠れたもの、つまり目的を確認すべきなことはお分かりいただけると思います。

「なぜ?どうして?」を優しく質問するだけで同じ回答をしても全く結果は変わるはずなのにそれをせず、いきなり「出来ません!」が客側の心情を逆撫でする訳ですが、法律を扱う専門家の多くが同様の対応をしているのでないかと感じてしまうのです。
(もちろん、人の感情を考えながら対応する専門家もおられることと思います。)

相続トラブルの原因はいくつもあります。

金銭・負担・関係性などが関わっており、なおかつ不動産があると途端に揉める家族が増えます。

ただし、必ず根底にあるものは「感情」です。

家族だからこそ遠慮なく言わなくていいことまで言ってしまったり、兄弟姉妹間の不公平感が積もった結果だったりと、相続の際に「感情」がぶつかることがトラブルと言う形になっている訳です。

つまり、相続でトラブルになってしまったら解決は難しいものだと思います。

覆水盆に返らずです。

大切なことは、相続の際、トラブルとならないように、事前に家族の「感情」がぶつかることにならないための準備をすることですね。

法律は、あくまでもルールです。

法律は解決してくれないということを頭に入れておくべきだとすら感じます。

むしろ、法律を過剰評価することが、もしかすると争いを生む可能性もあるということを認識して、我々は法律と接する必要があると感じています。

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