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高齢期に必要な暮らしの環境って!?

親御さんが実家で独り暮らしとなる、

40代~60代の子世代にとって考えなければならない親の住まい環境。


親御さんが戸建持ち家に住んでいる場合、

ほとんどの人は「このままこの家に住み続けたい」と答えるのではないでしょうか!?


そんな時に考えるべき要素について解説いたします。

以下の要素が揃っているかどうかをチェックしてみてください。


1.事故が起きにくい住宅であること


①バリアフリー設計(段差の解消がなされている)


  高齢者は、住宅内での事故に遭いやすいため、とにかく段差は禁物ですね。

  

  浴室、玄関、階段など、段差で転倒して骨折など起きないように

  配慮された設計となっているかを確認してください。


②手すりやライトの設置


  廊下、トイレ、浴室など、移動や立ち座りの際の補助としての手すり、

  また、夜中トイレに起きたときに足元が見えず転落・転倒がよく起きるため、

  足元灯などのライトを設置してあるかどうかは大切です。


2.火災になりにくいよう対策されていること


①調理器具の工夫


  調理中に火災が発生することもあるため、

  IHヒーターなどの電気調理器のような、直接発火しない調理器具とする、

  また、火災報知器が設置され、外部に通報が入るなどの対策が必要です。


②仏事用品の工夫


  ろうそくや線香など、日々の仏事が元の火災も発生しています。

  調理器具と同様、直接発火しない仏事用品とするなど、

  こちらも対策しておきたい箇所です。


3.健康寿命を延ばせる要素が揃っていること


①バランスの取れた規則正しい食生活ができるか


  健康を保つために食事は大切です。

  ところが、高齢で独り暮らしとなると、

  自炊では食が細くなりおろそかになる人が増えてきます。


  そうすると、とたんに体が弱くなったり、転倒などを起こしやすくなったりします。

  (高齢期は、孤食が精神的にも肉体的にも悪影響なのです。)


  そのため、家族が食事を用意するとか、

  高齢者向けの宅配弁当を取るとか、

  なんらかの食事環境整備が必要となってきます。


  また、独りで食べないといけないのか、

  誰かと一緒に食事できるのかでも大きく変わります。


  独りだと食欲が無いけれど、

  誰かと一緒に食べると不思議と食欲が湧くという声をよく聞きます。


②社会参加できるか


  都心の便利なところに住んでいる人は問題ないですが、

  郊外に住んでいる場合、近くに何も無く、

  高齢で独り暮らしになると、家から出ることが億劫になったり、

  周辺に集まりがあまりなかったりする場合もあります。


  もちろん、積極的に外に出るタイプの人もいれば、

  もともと出かけることが好きではないという方もいます。


  総合的に検討し、人とコミュニケーションが取れる、そして意欲が湧く

  何らかの手を打つ必要があります。


③適度な運動ができるか


  もともと運動が好きな方を除いて、

  高齢の独り暮らしになると、運動をほとんどしない方が増えてきます。


  どうすれば運動が自然にできるように環境を整えられるかを

  家族で考える必要があります。


4.見守りがあること


①医療がすぐに受けられるか(距離・連絡体制・緊急対応)


  地域医療の関わりがしっかり整っているかどうかは大切です。


②体調の変化にすぐ気付くことができる


  家族が一番良いですが、それが難しい場合は、

  どういった選択肢があって、

  どう選べばよいのかを決めておくことが必要です。


③いつも話相手がいる


  実は、これがかなり重要です。

  話相手がいるかいないかで、

  精神的にも肉体的にも大きな差が生まれてきます。


  家族が話し相手となれるのか、

  難しい場合は誰が話し相手となるのかを充分検討し、

  手配する必要があります。



親御さんが現在お住いの自宅で、

上記4つの要素が揃っていないようなら、

別の暮らし方も視野に入れ、

どのような方法でどこまで対策できるかを考えて選択してください。


その際、親御さんのお気持ちをベースとしながら、

手間やコスト、期間を含め、

それぞれのメリット・デメリット、そしてリスクを充分検討し、

ベストな方法を選択することをお勧めします。

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