最終更新: 2022年10月1日
FP協会主催の相談会で相談員をしていて感じること。
それは、以前に増して50代の方からの相談が増えたこと。
以前は30代~40代の相談者が多かったですが、今は50代がとても多い状態です。
なんとなくですが、「老後2000万円問題」以降に増加したように感じます。
そこで今回は、50代のライフプランニングで気を付けるべき点について解説いたします。
相談者の相談内容は、やはり定年退職が間近になることもあって、ほぼリタイア後の収支について、
つまり、老後資金の相談です。
ただ、傾聴し、内容をよく把握してみると、大抵の方は大切なことがすっかり抜けてしまっています。
そこで私が問いかけます。
「この先のご実家の相続が課題じゃないですか?」
50代にとっての親の年齢は、70代後半~80代です。
割と親の相続が間近な世代であるにもかかわらず、そこには全く意識が行っていないのです。
(親はいつまでも元気でいてくれると思っているのかもしれません。もちろん元気が一番ですが…。)
何故相続が課題かと言うと、相談者によってそれぞれですが、
例えば、親の相続が発生すると財産を取得することになる方。
逆に、負担を背負うことになる方。(田舎の実家、田・畑・山、親の介護など)
それぞれを織り込まないとライフプランニングは大きく狂います。(絵にかいた餅)
つまり、50代のライフプランニングには、実家の相続を織り込んで考えないと意味が無いのです。
ところが、どの相談者も実家の相続のことは考慮していません。
皆さん、私が問いかけて初めて気付き、「確かにそうですね!」とおっしゃいます。
ということで、50代の方で今後のライフプランを考えたい方は多いかもしれませんが、
ライフプランニングを検討する際は、必ず実家の相続を念頭に置いて計画をしてください。
また、ご夫婦の場合、夫と妻両方の実家相続を考慮に入れる必要のある方もいっらしゃいます。
大切なことを考慮に入れず後悔を生むことの無いよう、充分に注意していただきたいものです。